2024年度シラバス →こちら
 前期は「ジャック・デリダ講義録『秘密に応答責任を負う』を読む」、後期は「20世紀フランスの思想」。
 本研究室に関心がある方は随時見学可能ですので(水曜16-18時)、連絡をしてください。遠方の方は、リアルタイム配信での見学にも対応します。連絡先:nishiyama.tmu【at】gmail.com

フランス滞在記(2024年3月)の報告文を公開→こちら
院生・学部生5名との2週間の滞在で、レンヌ第2大学での発表、デリダ研究会への参加、ナンテール西大学の演習参加、高校での授業見学など。

国際セミナー 日本とヨーロッパにおけるあわい

2024年7月10日(水)16:30-18:30 
東京都立大学 5号館142教室
発表:
カリム・シャハディーブ(Karim Charredib レンヌ第二大学)
「爆発、放射線、突然変異、エネルギー:日本のSFで描かれる被爆した廃墟から身体まで」« Explosions, rayonnements, mutations, énergie : des ruines irradiées aux corps radiants de la science-fiction japonaise »
レナ・シモン(Léna Simon ブレスト大学)
「宮沢賢治の銀河鉄道とジェームス・マシュー・バリーのネバーランド、子どもの想像力と死者の世界とのあわい」« Le train de la voie lactée de Kenji Miyazawa et le Neverland de James Matthew Barrie, l'awai entre imaginaire de l'enfance et monde des morts »
司会:西山雄二
使用言語:フランス語(通訳付)、日本語
主催:東京都立大学西山雄二研究室
助成:東京都立大学・学長裁量経費「「あわい」をめぐる日本とヨーロッパの比較文化研究の双方向的展開」


前線と銃後のあわい──ルイ=フェルディナン・セリーヌ『戦争』を読む
2024年5月31日(金)17.00-19.00
東京都立大学 1号館105教室(正門入って右手)
発表:森澤友一朗(翻訳者、劇団解体社)
コメント:杉浦順子(広島修道大学)、八木悠允(東京都立大学 客員研究員/フランス、ロレーヌ大学)
司会:西山雄二
主催:東京都立大学西山雄二研究室
助成:東京都立大学・学長裁量経費「「あわい」をめぐる日本とヨーロッパの比較文化研究の双方向的展開」


セミナー「人文書出版の薄明――書物の新たな希望はどこにあるか」
2024年5月15日(水)17.00-19.00 
東京都立大学(南大沢) 1号館103教室
講師:小林浩(月曜社取締役・編集者)
司会:西山雄二
入場無料、事前予約不要 主催:東京都立大学西山雄二研究室
本屋の閉店が頻繁に新聞やテレビで報じられるようになってきた。全国の市町村の4分の1以上の自治体で書店ゼロとなり、経産省が支援策を打ち出し始めたばかりだ。同様に従来の出版社も、書店と出版社を結ぶ取次も、いずれも減少している。電子コミックの売上や版権ビジネスが好調ではあり、ひとり書店やひとり出版社が増えつつあるものの、専門書の制作や販売の見通しは依然として厳しい。零細専門書出版社の立場から出版界の危機的変化の概況を報告し、先行き不透明な人文書出版に新しい地平が拓けるのか、可能性を展望する。


文学と哲学のあわい
──フィリップ・ラクー=ラバルト/ジャン=リュック・ナンシー『文学的絶対 ドイツ・ロマン主義の文学理論』を読む
2024年4月26日(金)17-19時 
東京都立大学 1号館105教室(正門入って右手)
発表:柿並良佑(山形大学)
コメント:小野寺賢一(大東文化大学)、金志成(東京都立大学)
司会:西山雄二
主催:東京都立大学西山雄二研究室
助成:東京都立大学・学長裁量経費「「あわい」をめぐる日本とヨーロッパの比較文化研究の双方向的展開」
後援:法政大学出版局

紀要Limitrophe リミトロフ →詳細はこちら
No. 4 特集 ジャン・ジュネ/「あわい」の思考
No. 5 特集 フィリップ・ラクー゠ラバルト/ジャン゠リュック・ナンシー(責任編集=柿並良佑)
本ウエブサイトから無料DL可能。
冊子版をご希望の方は、返送用として「レターパックライト(370円)」に住所と宛名をお書きの上、「192-0397 東京都八王子市南大沢1-1 東京都立大学人文科学研究科 西山雄二研究室」まで。希望する号を記載の上、メールアドレスも記しておいてください。おひとり各号につき、1部のみ。レターパックライトで最大2冊(異なる号で2冊)返送可能です。

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破壊と再生のあわいからみる東京──源川真希『東京史 七つのテーマで巨大都市を読み解く』(ちくま新書)を読む
2023年10月11日(水)18.30-20.30 東京都立大学 1-110教室



コメント:左古輝人(社会学)、石田慎一郎(社会人類学)、 圷洋一(社会福祉)、竹原幸太(教育学)、石川求(哲学)、大杉重男(日本文化論)、原田なをみ(言語科学)、金志成(ドイツ文学)
応答:源川真希(歴史学・考古学)司会:西山雄二(フランス文学)
主催:東京都立大学西山雄二研究室
後援:学長裁量経費「「あわい」をめぐる日本とヨーロッパの比較文化研究の双方向的展開」

都立大・西山ゼミ×専修大・宮﨑ゼミ 合同夏合宿
2023年9月6-8日@山中湖
9月6日
・卒論修論構想発表会 デリダ、ハイデガー、フロイト、ヴェイユ、デュラスなど
・セッション1 研究発表 フーコー、ドゥルーズ、デリダ
・セッション2 バタイユ『エロティシズム』を読む
9月7日
・午前中 レクリエーション
・セッション3 修論構想発表会 バタイユ、ジュネ、サルトル
・セッション4 ラカン、スピノザ
・バーベキュー大会
・セッション5 西山×宮﨑
9月8日
・午前中 レクリエーション


ジャック・デリダ「限定経済から一般経済へ──留保なきヘーゲル主義」を読む
2023年6月28日(水) 16:30-19:00 Zoomによる配信方式
発表者: 西山雄二(東京都立大学)
コメント: ダリン・テネフ(ブルガリア・ソフィア大学)、 宮﨑裕助(専修大学)
日本語使用 参加無料
要登録:https://zoom.us/meeting/register/tJIudeypqD4tH9INk1eEWjIllIkOwM7RgfBO
主催:東京都立大学西山雄二研究室


2023年6月21日(水) 18:30-20:30
東京都立大学 (南大沢)5号館131教室
廃園——記憶と虚構のあわい
Ruinous Garden: Between Memory and Fabrication
講演者: デンニッツァ・ガブラコヴァ
Dennitza Gabrakova (Victoria University Wellington, New Zealand/Visiting Research Scholar, International Research Center for Japanese Studies)
ディスカッサント: 大杉重男、高桑枝実子(東京都立大学)
司会: 西山雄二
主催:東京都立大学西山雄二研究室
助成:学長裁量経費「「あわい」をめぐる日本とヨーロッパの比較文化研究の双方向的展開」


2023年5月31日(水)18.30-20.30 
東京都立大学南大沢キャンパス 1号館110教室
宇野邦一(立教大学名誉教授)「生の有機/非有機のあわい——アルトーとドゥルーズの〈思考〉から」
コメント:越智雄磨(東京都立大学)
司会:西山雄二
主催:東京都立大学西山雄二研究室
助成:学長裁量経費「「あわい」をめぐる日本とヨーロッパの比較文化研究の双方向的展開」
協力:講談社

フランス滞在記(2023年2-3月)を公開。教員と学生8名による動画と報告文です。→こちら

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2023年は第2号、第3号を同時発行。
No. 2 特集 エマヌエーレ・コッチャとの対話/ダリン・テネフとともに/ジャン=リュック・ナンシー(柿並良佑 責任編集)
No. 3 特集 ミシェル・ウエルベック(八木悠允 責任編集)
本ウエブサイトから無料DL可能。
冊子版をご希望の方は、返送用として「レターパックライト(370円)」に住所と宛名をお書きの上、「192-0397 東京都八王子市南大沢1-1 東京都立大学人文科学研究科 西山雄二研究室」まで。希望する号を記載の上、メールアドレスも記しておいてください。おひとり各号につき、1部のみ。レターパックライトで最大2冊(異なる号で2冊)返送可能です。



峻厳たる窮地——ミシェル・ウエルベックの文学
2023年2月7日(火)18:00-19:30
講演:八木悠允(ロレーヌ大学)
初期詩集から『殲滅』までの創作活動を『発言集』と共に一気に解説する入門的講演。
オンライン配信、要登録:https://zoom.us/meeting/register/tJElf-6trTgtHNIsYNI1myKkR5UK616JWXvf
主催:東京都立大学西山雄二研究室


2023年1月27日(金)16.30-19.00 東京都立大学本部棟2階特別会議室
「暴力の文体と戦後文学」"The Style of Violence and Japanese Postwar Literature"
発表:ダリン・テネフ(Darin Tenev)、ケンダル・ハイツマン(Kendall Heitzman)、呉鵬(Wu Peng)
コメント:大杉重男、高桑枝実子(日本文学)、西山雄二、大須賀沙織(フランス文学)、金志成、福岡麻子(ドイツ文学)、越朋彦(イギリス文学)
日本語使用
主催:東京都立大学西山雄二研究室
共催:国際交流基金


2023年1月20日(金)18.30-20.30 東京都立大学5号館134教室
金志成『対話性の境界―ウーヴェ・ヨーンゾンの詩学』を読む
発表者:西山雄二(フランス文学・教授)、福岡麻子(ドイツ文学・准教授)、高波力生哉(フランス文学・博士課程)、森野紗英(ドイツ文学・修士課程)、米原大起(フランス語圏文化論・学部)
概要説明、応答:金志成(ドイツ文学・准教授)
主催:東京都立大学西山雄二研究室


エマヌエーレ・コッチャとの対話〜メタモルフォーゼの哲学
2022年11月28日(月)17.30-19.30 東京都立大学 1号館110教室(正門入ってすぐ右手)
ディスカッサント:上田圭(東京大学)、菊池一輝(東京都立大学)、中山義達(東京大学)、人見隼平(早稲田大学)、山根佑斗(東京大学)
司会:西山雄二、星野太、藤本一勇
フランス語使用、日本語通訳有(担当:清水雄大) 入場無料、事前登録なし 対面のみで配信なし
主催:東京都立大学西山雄二研究室、脱構築研究会
共催:アンスティチュ・フランセ日本
協力:勁草書房

第9回「哲学の夕べ」― メタモルフォーゼ―
2022年11月26日(土)会場:アンスティチュ・フランセ東京
https://www.institutfrancais.jp/tokyo/agenda/nuit-de-la-philo-2022/
入場無料(飲食、パフォーマンス・プログラムは有料)
アートとの刺激的な対話を通して哲学にアプローチするイベント。
第9回目となる今年のテーマは「メタモルフォーゼ」。講演会や展示、上映、パフォーマンスやワークショップなど、アンスティチュ・フランセ東京の敷地内を散策しながら楽しめる多彩なプログラム。
参加アーティスト・哲学者・研究者(予定):エマヌエーレ・コッチャ、マリーヌ・シェネ、吉開菜央、石倉敏明、西山雄二、伊藤亜紗、星野太、ハラサオリ、小林勇輝、リア・ジロー、エリー・オールドマン、グレゴリー・アンボス、他
主催:アンスティチュ・フランセ東京 企画協力:関戸詳子(勁草書房)
協賛:ヴェオリア・ジャパン株式会社 協力:勁草書房、東京都立大学
ライブ配信決定!
トーク&講演会について、11月26日当日ライブ配信を行います。(プログラム開始と同時に中継が始まります)
日本語での視聴は、アンスティチュ・フランセ日本/東京Youtubeチャンネルよりお楽しみください!:https://www.youtube.com/user/instituttokyo
※フランス語での視聴は、アンスティチュ・フランセ東京Facebookページにて
〈配信プログラム〉
・14時10分〜15時30分 上映後アフタートーク
・16時〜17時 講演会「メタモルフォーゼの哲学」講師:エマヌエーレ・コッチャ
・17時〜18時 鼎談
・18時30分〜19時30分 講演会「哲学者のメタモルフォーゼ──ディオゲネスの場合」講師:星野太

ワークショップ「ミシェル・ウエルベック、小文字の文学」
2022年9月30日(金)17-20時
東京都立大学よりZoom配信
司会・進行:八木悠允(ロレーヌ大学)
発表:西村真悟(京都大学)、長田千里(神戸大学)、崎谷聖(早稲田大学)
要登録:https://zoom.us/meeting/register/tJMpcu2prj8rEtIykMIR9-BEv01VRxKkD6Fh
主催:東京都立大学西山雄二ゼミ
協力:REBOX

Limitrophe(リミトロフ)創刊 →こちら
東京都立大学・西山雄二研究室紀要 ISSN 2437-0088 
No. 1、2022年 
特集=カトリーヌ・マラブーの可塑性の哲学、フランスにおけるインターセクショナリティ批判
また、紀要『人文学報』で責任編集したテクスト一覧も掲示しました。

研究室紹介
 本研究室に関心がある方は随時見学可能ですので(水曜16-18時)、連絡をしてください。遠方の方は、リアルタイム配信での見学にも対応します。連絡先:nishiyama.tmu【at】gmail.com
 大学院演習の1回分、「ジャン=リュック・ナンシー『出立』を読む」(2022年1月26日)の動画公開をしています。大学院演習の雰囲気を体験することができます。
  
東京都立大学・西山ゼミ公開版 「ジャン=リュック・ナンシー『出立』を読む」(2022年1月26日)フランス語初級者〜中級者向けの説明。フランス語未習者でも理解可能。https://youtu.be/LZWfZwIAfqs



ジャック・デリダおよび、彼の脱構築思想と関係する思想家や作家に関心をもつ研究者のために共同研究の場を設け、自由な議論を交わすことを目的として、2013年7月、「脱構築研究会」が発足しました。詳細はこちらのHPにて→http://www.comp.tmu.ac.jp/decon

教授昇任に関する信条表明(Profession de foi)  昇任人事審査資料_西山雄二.pdf
 2020年春、首都大学東京が東京都立大学へと名称変更しましたが、この節目に私は教授に昇任いたしました。教授は高等教育制度におけるもっとも高位の職階ですから、あらためてその責任の重みを感じます。
 教授昇任に関して、私は二つの基準を意識しています。まず、国際的な基準。欧米の大学では教授は全体の2割程度にすぎず、准教授のままの方も普通です。日本の場合、教授は4割を占め、50歳以上の8割が教授になる恵まれた体制です。ただ、国際的にみて、日本人が優れているというわけではありません。
 国際的な研究活動をする上で、国内ではなく、国際的な基準を満たした教授資格でないと恥ずかしいです。私のフランスの友人には、G・ベルクマンやJ・レーブルなど優れた研究業績をあげながらも高校教師という方もいます。
 次に、若手の水準。近年、若手研究者の活躍は目覚ましく、博論をしかるべき形で単著にしている方も少なくありません。それでいて、研究職を得るための熾烈な競争に曝されています。彼らからみて「そんな業績で教授なら、早く自分と代われ」と感じられるのは理不尽です。
 教授昇任がこれまですべての業績で審査されることがあります。若い頃の業績も含まれてカウントされるわけで、この方法はフェアではないです。准教授着任以後の業績だけで審査されるべきです。
 以上の理念から、審査時に個人的に作成して提出した、自己批判も入った業績資料を公開しておきます。今後も研究教育活動に邁進していきますので、ご批判・ご指導をよろしくお願いします。


翻訳原稿作成に関する覚書 →翻訳原稿作成に関する覚書(PDF)
 若手研究者と翻訳の仕事をする機会が増えたので、この機会に「翻訳原稿作成に関する覚書」を作成しました。フランス語の思想系の作品を翻訳して、原稿を作成する上でのルールに関する覚書です。ただ、翻訳原稿にかぎらず、出版に関するより一般的なルールや慣例でもあります。作成にあたっては、宮﨑裕助氏(新潟大学)や小林浩氏(月曜社)らの協力を得ましたが、両名には感謝申し上げる次第です。
 なお、小林浩氏のご好意により、月曜社編集部による「文書ファイル作成についてのお願い」を参考資料として掲載しておきます。→(月曜社)文書ファイル作成についてのお願い.pdf


フランス滞在記(2017−18年) 2017年8月から1年間、フランス・パリにて在外研究をおこないました。家族で郊外のBoulogne-Billancourt市内中心部に住み、フランス国立東洋言語文化大学(イナルコ)の日本学センターに所属して、研究活動に従事しました。滞在記「四季折々」「高校見学」「ヨーロッパ文化遺産の日」「大学入試改革」「大学教員の公募制度」「アングレーム国際漫画祭」「JAPAN EXPO」「フランスでの日本語教育」「パリ日本人学校」を掲載しておきます。→こちら